チームが機能しないのはマネージャーのせい

私が所属するチームの問題点をいくつか挙げる。

・チームで仕事をしているが、各々が好き勝手に自己中心的な仕事をする

・決めた約束を果たせない人間がいる(平気ですっぽかす、約束自体を忘れる)

・有能なプレーヤーがそれらを全てカバーしており、有能なプレーヤーのモチベーション低下、離職が止まらない

 

これらは全て、マネージャーがクソだから、という話。

 

私はオーバーウォッチというゲームを長らくプレーしていた。

このゲームは6人のチーム戦で、

タンク、ダメージ、サポートという、

タイプ別のキャラクターを自由に選択してプレーすることができる。

 

このゲームには「メタ」と呼ばれる

いわゆるセオリーになる構成が存在し、

たとえば222構成や、33構成など、

ある程度、戦い方のフォーマットがある。

 

私がこのゲームをやめた理由は、

6人の思想がうまく一致しているときは強いのだが、

ある人は222をやりたい、ある人は33をやりたい、

ある人はダメージキャラしか使いたがらない、

というように思想の不一致が起きると、

連携がガタガタに崩れ、

もうそれ自体がどうしようもないためである。

 

一応、ゲーム内チャットというものがあり、

こうしたいああしたいを発言できるのだが、

民度が低いと、聞く耳を持たないうえ、喧嘩になるという事態に発展する。

ひどいと途中でゲームを抜ける人もいる。

 

また過疎のせいか、

メタを知らない初心者と上級者がチームを組まされる場合があり、

この場合も連携が取れずうまくいかない。

 

魔境と呼ばれるレート帯があって、

一度ここに入ると、

まあまあ実力があっても味方に足を引っ張られ、

適正なレートまで上がることができない。

 

色々な所でこの問題は議論されるが、

どこを見ても、落とし所は、

「つべこべ言わず、おめーが6人分働いてなんとかしろ」ということになっている。

これを「キャリー」というのだが、

結局、優れたプレーヤーが全体を見渡し、

サポートが足りなければサポートをやり、

タンクが足りなければタンクをやり、

臨機応変に動き回って1人でゲームメイクをすることしか明確な解決策が無い。

 

ところがどっこい、このゲームはさらに、

「ロールキュー」という制度を導入し、

始めに決めた役割をゲーム途中で変更することができなくなった。

結局、有能なプレーヤーすらキャリーできる展開が少なくなり、ゴリゴリに過疎った。

 

私はここから、

・有能なプレーヤーに全てを押し付けると、そのプレーヤーはモチベーションを失くしていずれ辞める

(頑張ったのに負けるのではやってられない)

・有能なプレーヤーに全てやらせるつもりなら、せめてロールの足枷を外し、縦横無尽に動かせるように仕組み化しないと回らない

・初心者と上級者を混ぜてもlose-loseにしかならない

(初心者は楽しみを見出す前にやめるし、上級者は介護感しかない)

・各々が自己中心的に好き勝手立ち回ると結果が出ない

と学んだ。

 

これはビジネスにも似たところがある。

大企業なんて特に役割が細分化されすぎて、

どうにかしたくたってどうにもさせてもらえない状況しかない。

 

オーバーウォッチの運営が早く手を打てないものだから、

結局人がどんどん辞めて(転職ですよね)、

今はひどい有様になっている。

だって他にもっと楽しいゲームがあるんだもん。

満足するゲームをするためには自分が6人分働かなきゃ成立しないって…。

私もオーバーウォッチというゲーム自体は好きだったが、

あまりに理不尽な仕組みが改善されなさすぎたので辞めた。

転職も一緒かと。

 

これはマネージャーの問題。

たとえば、初心者サーバーやチュートリアルを設けてゲームのメタを学ばせたり、

レーティングシステムを改善して初心者と上級者が棲み分けできるようにしたり、

「場」が混沌化しないように統治していれば、

こんなことにはならなかった。

 

世の中には、マネージャーが指示を出さなくても、

自分で考え、自分で優先順位をつけ、

最高のパフォーマンスを出せる人材、

つまりキャリーできるような優れた人材もいますが、

大抵の人は、自分勝手で、利己的で、自堕落で、

人のことなんて考えず自分さえ良ければ良いと考えている。

 

だからマネージャーというポジションがある。

常に全体を監視し、怠けていればつつく、

悩んでいれば道を示す、

落ち込んでいれば励ます、

新人には教育する

面倒なようだが、そこまでやってあげないと、

基準値以上の成果すら出せない人がいるんです。

(みんなできるんだったら、みーんなスーパーマンになってる)

 

そういう人を統治したり、

そういう人がうまく機能する仕組みを作ることがマネージャーの役割。

 

そういう人を野放しにすると、

真面目にやっている人が辞めていく。

そしてまともな環境すら成り立たなくなる。

 

・プレーヤーの不平不満に耳を貸して的確なアップデートを行う

・姿勢を見せる

とかやっていれば、ここまで人は離れなかった。

上から目線で、「いいから何とかしろ」「いいからやれ」、

「勝てないのはシステムのせいじゃない、お前らが働いてないから!」

みたいな態度を取ったから、

あっそさよならってなったんだよ。

 

マネージャーがクソだったら

どの組織もオーバーウォッチみたいになる。

 

うちの職場はオーバーウォッチ

キャリーすることすら馬鹿馬鹿しい。

無法地帯すぎて手が付けられない。

個々は優秀なプレーヤーなのに、バラバラでもったいない。

50代のお飾りマネージャーが全てをダメにしている。